無料で使えるvibe codingリソース雑感
無料で使えるvibe codingリソース雑感
2026-04-11 時点のメモ。無料枠やキャンペーンは本当に突然死するので、読んだ日がズレていたらまず公式を見てくれ。
筆者は TypeScript / Node.js 系の技術スタックを常用しているので、説明も少しその前提になる。あと CLI ツールを入れるときは、README 冒頭にありがちな curl | bash みたいな簡易セットアップより、基本は npm install -g ... を勧める。アンインストールしやすいし、入れ直しや更新も追いやすいからだ。
1. Qwen Code
公式: QwenLM/qwen-code
npm install -g @qwen-code/qwen-code@latest
無料で始める候補としては普通に有力。事前に chat.qwen.ai / qwen.ai 系のアカウントを作って、Qwen OAuth で認証して使う。
2026-04-11 時点の公式 README では、Qwen OAuth で 1日2,000リクエスト の無料枠が案内されている。現行の README は碌に手入れをしていないせいで Qwen3-Coder 最適化を前面に出しているが、実際には最新のqwen3.5が中身として使える。今のところは。
無料でちょっと弄るぶんには十分。ただしハーネス自体は個人的にそこまで刺さらない。自前の LLM API を差し替えて常用する前提なら、後述の OpenCode みたいな別ハーネスを使った方が幸せになりやすい。
2. OpenCode
公式: opencode.ai / anomalyco/opencode
npm i -g opencode-ai@latest
ハーネスとしてはかなり優秀。build と plan の2つのエージェントを標準で持っていて、素の使い勝手が良い。無料枠を食い潰して終わりではなく、自前 API を刺して長く使う前提でも勧めやすい。
2026-04-11 時点の OpenCode Zen の無料モデルは Big Pickle、Qwen3.6 Plus Free、Nemotron 3 Super Free、MiniMax M2.5 Free が並んでいる。
結論だけ言うと要するに、「OpenCode 本体はかなり良い」「Zen の無料枠はあるが、永続保証ではないし」という話である。こういう無料キャンペーン枠は本当にある日突然消える。
それでも OpenCode は強い。cloud.cerebras.ai の無料 API 枠を刺してもよいし、OpenRouter の free models router や :free 付きモデルを当てる用途でも普通に有用。無料モデルの出入りが激しい時代ほど、ハーネスの良さは効く。
3. Windows 環境の豆知識
Windows でやるなら、普通の Node.js セットアップと PowerShell の実行ポリシー調整を済ませたうえで、Microsoft Store から Windows Terminal を入れて既定のターミナルにするのを強く勧める。
デフォルトの PowerShell や cmd.exe のままだと、ink のちらつき、妙な文字化け、日本語周りの怪奇現象などで普通にストレスが溜まる。最初から Linux を使っている強い人は、この節は鼻で笑って飛ばしてくれ。
4. 無料モデル全般の注意
無料で使える OSS 寄りモデルや海外プロバイダの無料枠では、大抵、モデル性能に任せてゴリ押しで実装するクローズド最上位モデルの真似はできない。
ただし、細部の実装をこちらが理解していて、指示の粒度をきちんと上げられるなら、パートナーとしては十分優秀である。逆に、要件がふわっとしたまま丸投げする PMごっこバイブコーディング をやると普通に壊れる。私みたいな雑な使い方をしなければ、多分もっと上手く使える。
5. Jules
公式: jules.google
Google アカウントが必要。さらに GitHub と接続して使う。
2026-04-11 時点の公式 docs では、無料プランは rolling 24 hours で 15 tasks/day、3 concurrent tasks、モデル access は Gemini 2.5 Proとされている。が、これは嘘(公式ドキュメント側の更新漏れ?)で実際にはgemini-3-flashが無料アカウントでは使える。別名、貧者の Devin`。
これ、刺さる時はかなり便利である。ただし個人的には Export settings の Export as pull request は切っておくのを強く勧める。PR まで勝手に作らせると、普通に大惨事になりやすい。
あと最近の Gemini 系は、モデルが言うことを聞かない時は本当に聞かない。なので一発必中の期待より、「当たりが出るまで何回か投げる」くらいの雑な運用の方が精神衛生に良い。
ちなみに、OSS で Devin 代替を探すと OpenHands もあるし、クラウド版もある。ただ、私個人の感想としては今はそこまで推さない。昔はモデル側の agent 能力がまだ弱かったので相対的に良く見えたが、今は逆にハーネスの癖やエラーの多さが目立つ。
6. XServer の無料 VPS
| 公式: [無料VPS | XServer VPS](https://vps.xserver.ne.jp/free.php) |
2026-04-11 時点の公式ページでは、無料プランが用意されていて、クレジットカード登録必須(なおプリカで通る)。さらに 2日ごと の手動更新が必要で、更新しないとサーバーは削除される。ここは無料の代償として素直に受け入れるしかない。
それでも使い道はかなり多い。手元の PC を汚したくない検証、雑なプロトタイプ、使い捨ての開発環境、テスト環境などにはかなり便利。
たとえば、
なんとかを clone して npm install してから npx -y react-doctor@latest . --verbose を叩き、出てきた推奨事項を見て直せ
みたいな、「ローカルには入れたくないが一回は試したい」系の用途と相性が良い。ngrok の鍵だけ渡して Web アプリを雑に立ち上げさせ、見たら環境ごと捨てる、みたいな使い方もできる。
私の流儀としては、用意されている Ubuntuデスクトップ(GNOME) イメージにリモートデスクトップで入るのが一番楽。AI エージェント入りイメージもあるにはあるが、設定ファイルを自分の好きなエディタで雑に触れない時点でだいぶストレスが溜まる。SSH でやればいいだろ という正論は聞こえないことにする。
7. Gemini CLI と Antigravity
公式: google-gemini/gemini-cli / antigravity.google
npm install -g @google/gemini-cli
Gemini CLI は無料で使えなくもない。2026-04-11 時点の公式 README では、個人 Google アカウントで 60 requests/min、1,000 requests/day の無料枠が案内されている。
ただし私はあまり勧めない。前述の通り最近の Gemini 系は荒ぶる時は荒ぶるし、狭めの無料枠を気にしながら使う体験が普通に苦行だからだ。
Antigravity も、見た目や発想は派手だが、個人的にはハーネスとしてかなり微妙。とくにエージェント側に渡るターミナル出力の扱いが気に入らず、vitest や lint の潰し込みをやらせるとだいぶイラつく。ちょっと前に上位モデルが無料で湯水のように流れていた時期は確かに神だったが、今の評価はかなり下がった。
8. 触っていないが名前は挙げておく
Kiro
kiro.dev/powers 。kilo.ai とは別物。
2026-04-11 時点の公式 pricing では、Free は 50 credits、初回は 30日間 500 bonus credits が付く。FAQ では Auto が Sonnet 4.5 など複数の frontier model を混ぜて使うと案内している。昔の「湯水のように無料」とはもう別物だが、未だにハーネスの設計思想は面白い。
Windsurf
公式 pricing では今も Free プランはある。細かい使用感は未確認だが、無料でもまだ触る余地はあるらしい。昔の印象だけで切り捨てるには早いかもしれない。
Cursor
Hobby の無料プランがあり、公式 pricing では Limited Agent requests とされている。強いモデルを無料で少し触る用途としては今も候補。ただ、無料枠の見え方や止まり方には昔から癖がある印象なので、その辺は要確認。
Mistral Vibe CLI
npm ではなく uv か pip で入れる系だが、CLI としては存在する。2025-12-09 の公式発表では Devstral 2 が free period で API 提供されていた。私は過去に試して合わず消したが、作るものを詳細に理解した上で詰める相棒としては悪くないはず。
終わり
雑にまとめると、無料で触る第一候補は Qwen Code、ハーネス重視なら OpenCode、放置型の別枠として Jules、環境を汚したくないなら XServer の無料 VPS という感じである。
無料枠は今日あっても明日消える。なので「今は無料らしい」くらいの温度感で見て、刺さったものだけ素早く試すのが一番良い。